2022/6/21
医師向けイベントを自己研鑽を繋ぐ場にするEventomy(β)リリース #3
1) 実名 vs 匿名・ハンドルネーム?
2000年くらいのインターネット黎明期は匿名が主流で、2ちゃんねるなどの匿名掲示板では「名無しさん」といったような、ほぼ全ての人が同じ名前を使っていました。
そこからハンドルネームを使いインターネット上の人格をリアルと使い分けるヒトがでてきて、SNSの発展とともにインターネット上で実名を名乗ることに違和感がなくなりました。
リアルな世界とインターネット上のアカウントの結びつきが強くなる中で、信用できる実名アカウント利用者も増えています。
医師の研鑽活動では、実名アカウントの相性が良いと思います。
リアルな世界と紐づいて「あの先生の講演を聞きたい」、「あの病院の手術のノウハウを学びたい」という繋がり欲求は、実名を用いた信用のあるアカウントでしか解消されないと考えています。
2) オープン vs クローズコミュニケーション?
オンライン上のコミュニケーションには、不特定多数のユーザーに対して配信できるオープンなコミュニケーション(Twitterなど)や、限定的なユーザーに向けて投稿できるクローズなコミュニケーション(LINEなど)があります。
医師の専門性は細かく分かれていて、その専門レベルにもバラつきがあるため、オープンで議論する場所をオンライン上に作っても、様々な専門性の医師が集まっていると投稿しにくいと思います。
繋がりたい医師に声をかけることのできる仕組みは残しつつ、クローズな場所をメインに置いた方が心理的安全と気軽なコミュニケーションを担保できます。
3) コミュニケーションには媒介物が必要
いくら親しみある医師仲間であっても、コミュニケーションを取るには媒介物が必要です。
オンラインコミュニケーションの媒介物の例を挙げれば、Facebookであれば「友達の近況」ですし、Instagramであれば「クールな写真」、Slackであれば#チャネルで話題を設定できます。
リアルな医療現場であれば、症例や臨床業務が媒介物として機能しているでしょう。
医師の研鑽活動においては、医師のプレゼンテーションが、コミュニケーションの媒介物として機能していると思います。
医師は、パブリックには「質疑応答」で、仲間内とは立ち話や懇親会の場で、医師のプレゼンテーションを話のネタに交流しています。
上記のような打ち出し方で、医師の研鑽活動を起点とした「実名×クローズ」オンラインコミュニケーション「Eventomy」を作りました。
研鑽活動とは、学会や外部の勉強会への参加、臨床研究にかかる診療データの整理・論文執筆、専門医の取得や更新にかかる講習会受講、手術・処置等のノウハウ取得の機会、などの様々な場面を想定しています
。
よく考えると、場面・コミュニティによって、ヒトは立ち振る舞いが異なります。特に日本には、千利休・松尾芭蕉・夏目漱石などを代表とするように、創作活動において本名とは別人物(号)になって活躍するという、コミュニティによって人格を使いわける文化背景があります。
医師の皆さんも、医局同期、職場の同僚、医局の偉い先生と接する時に人格を使い分けているのではないでしょうか?
他にも、学会発表時の質疑応答などでは、公に対しての人格でコミュニケーションをとっていると思います。
そのため、Eventomyはパブリックにも仲間内でも使えるような仕様を目指しています。
また、起点となる研鑽活動はオンラインでもオフラインでも構わないと考えます。それによって生じるコミュニケーションが最も価値がある活動だと思います。
凄く興味深かった昨日の地域講演会に関して仲間と議論したり、1週間後のwebinarに登壇する医師に向けて事前に質問を送ったり、、、
そんなコミュニケーションが産まれることを目指しています。
あくまで「自己」研鑽だった医師の研鑽活動がより良い形で繋がっていき、医師同士のGIVEが溢れるオンライン研鑽を創っていく。
そんな我々の想いに共感してくださる方や、気軽に「取り敢えず触ってみよう」と興味を持ってくださった方も、是非Eventomyを使ってみてください。
信用のある医師の実名アカウント限定で全機能を開放していますので、ご面倒ですがアカウント作成には医師確認を要しています。
Eventomyは全く完成形ではなく、より「楽しい」「便利」「役に立つ」サービスに改善していきますので、フィードバックもよろしくお願いします。
また、スタートアップにご興味のある医師の方やお手伝いしてくれる医師の方のご連絡もお待ちしています。
筆者自身もEventomy内で医師起業家としての発信も増やしていきますので、是非交流してください。
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