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2022/6/14

医師向けイベントを自己研鑽を繋ぐ場にするEventomy(β)リリース #2

新型コロナ禍の影響で、医師はリアルな学会活動は制限されていましたし、臨床業務に閉じ込められていました。
社会的な立場や倫理観から他の業界よりも厳密に人的交流からも遠ざけられてしまい、かなりストレスのかかる状態が続きました。
分断された社会構造のまま日々の臨床業務をおこなっていると問題になるのが、医療従事者のバーンアウトです。


聖路加国際病院から興味深い論文 が出ていました。
新型コロナウィルス感染症第1波の頃に新型コロナ診療を行う医療従事者の精神的な負荷について報告されています。
流行初期から新型コロナ診療に当たっているバーンアウトする医師の特徴として、経験年数が少ない、PPEに慣れていない、睡眠時間が少ない、仕事量が多いと感じる、感謝・リスペクトされていないと感じているが挙げられていました。
この結果の中で私が注目したいのは最後の要因です。
外部からの「感謝・リスペクト」が医療従事者のバーンアウトに関わってくるようです。
臨床業務に没頭するだけではなく、ヒトの繋がりを持つことは医師の充足感にとって非常に重要なのではないでしょうか?
2024年施行の医師の働き方改革のような医師の労働環境改善と同様に、医師同士のコミュニケーションを時代に合わせて改善させていくことが医師の充足感にとって大切なのです。

オンライン上でコミュニケーション手段は数多くありますが、医師同士のコミュニケーションに合う形はどんなものがあるでしょうか。
メールは以前から親しまれているコミュニケーション手段ですが、「やりとり」するには面倒で気軽なコミュニケーションには不向きです。
Facebookは医師ユーザーも多いSNSですが、医師以外の友達が多いため、医師の専門的な話題はどんどん発信しにくくなってきています。
LINEは日本で最もメジャーなチャットツールですが、アカウントがハンドルネームであることも多く、学会などの研鑽の場で「LINE友達になりましょう」と繋がることはないでしょう。
臨床現場では、情報共有に便利なのでLINEグループが作られていることもありますが、勤務先同僚とのコミュニケーションに限定されることが多い印象です。
ZOOMなどのオンライン会議ツールは、リモートでプレゼンテーションを聞くことに優れています。
企業主催のwebinarなどの情報提供では良いのですが、医師同士の生き生きとした議論は不可能です。
つまり、既存サービスでは今回の課題は解決できません。
医師のユースケースに特化した、別のコミュニケーション手段が必要です。


続く
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